ADHAには、以下の3つのタイプがあります。

タイプ1:「不注意型」

長い話、長い文章に集中できない。         

スケジュール管理が出来ない。

上の空になりやすい。

片づけができず、部屋や机の上がいつもぐちゃぐちゃ(ゴミ屋敷将軍)。

大事なものをなくす(サイフ、お金、携帯、鍵、クレジットカード)

仕事・宿題・家事がずさん。

大事な約束をよくすっぽかし、あとから思い出す。

メールや電話やLINEの返事を、しょっちゅう忘れる。

無関係な考えが浮かんで、気が散りやすい。

一つの事を始めても、すぐに飽きて別の事を始めてしまう。

タイプ2:「衝動型」

人が話し終わっていないのに、答えを言ってしまう。

自分が話すことに埋没する。

許可無く他人のもち物を平気で使う。

他人の会話に無理やり割ってはいる。

無謀な運転や追い越しを繰り返す(スケボー、自転車、バイク、自動車)。

一見、豪放磊落、破天荒だが実は無茶なだけの行動を繰り返す。

タイプ3:「多動型」

いつもそわそわして落ち着かない。

長時間じっとしていられない。

一度喋り出すと止まらなくなる傾向がある。

順序だてて考える長時間の論考や作業は、頭ではなく体がそわそわして途中で動いてしまうので続けられない。

ゲームのように単純でわずか数秒のパターンの繰り返しが延々と続くものに取りつかれやすく、そこから離れられない。       

囲碁、将棋、チェス、数学、物理など長時間の集中が必要なことは非常な苦痛時に嫌悪感を感じる。

☆☆薬が2種類あるので、良くなることがあります。但し、全く効果が見られない場合も決して少なくはないので過度の期待は禁物です。

 

 

 

<脳科学と心理学の融合>

心理学の無意識は最新の脳科学研究によって説明されるようになりました。詳細は岡野憲一郎先生の著書をお読みください。

人並みはずれた深い洞察力と幅広い教養と驚くべき柔軟性を併せ持った岡野先生は「心理学と脳科学」の橋渡しができる方です。

ヒトゲノムプロジェクトが終了して分子生物学の謎がほぼ解明された2003年からは、脳科学の研究に目が向けられるようになりました。アメリカでは2013年にオバマ大統領のもとで、脳の全ての機能を解析しようという「ブレインーイニシアティブ」が計画されました。2025年までに5500億円もの巨額の国家予算の付いた、アメリカの国をあげてのプロジェクトが始まりました。20世紀後半は分子生物学の時代であり、21世紀前半は脳科学の時代であるといえます。脳科学研究の進歩によって他の医学のすべての分野と同じく脳のメカニズムは徐々にではありますが解明されつつあります。

<認知行動療法>

​認知行動療法は、うつ病治療において薬物療法以外で、世界中で有効性の科学的評価が確立している治療法です。創始者はアーロンベック先生です。

1960年ごろベック先生は、「うつ病」には既存のどの心理学でも説明のつかない独特の認知メカニズムがあることに気づきました。それ以降認知心理学の研究をはじめました。うつ病の認知療法に関する初めての論文が書かれたのは1963年のことでした。それからベック先生の研究は、うつ病のネガティブな自動思考とそれを修正する研究に向かいました。大規模な有効性の実証研究がいくつも行われて、認知療法のうつ病に対する有効性が次第に明らかになっていきました。そして認知療法の実践はヨーロッパなどアメリカ以外にも広がっていきました。その結果1980年代には国際認知療法学会が創設されました。ベック先生はさらに行動療法的手法をも取り込むことで、うつ病の患者さんがより良くなるように研究を重ねました。認知行動療法の有効性の詳細については、ランセット等をご覧ください。​